2024年4月14日(日)よる9時よりスタートした、TBS系日曜劇場『アンチヒーロー』を、最終回まで全話解説していきます!
前話では、かなりいろいろなことが明らかになりました。
無罪を主張していた志水を自白させ、死刑囚へと追いやったのは、検察を信じ切っていた明墨でした。
その後、同僚の桃瀬が冤罪の可能性に気付きましたが、病気で亡くなってしまいます。
冤罪を作ってしまった明墨は桃瀬の意思を継ぎ、無罪を証明するために動き出しました。
緋山は殺人を犯していましたが、志水のアリバイの証拠を探すために明墨が無罪にしました。
全てを知った紫ノ宮と赤峰は緋山とともに、明墨に協力をします。
しかし、あと一歩というところで、伊達原に先回りされ証拠を消されてしまいました。
もう打つ手はないのでしょうか、、
やっと出てきた江越さん、これで終わるとは思えません。
全てを知りながら服役している倉田さんか、緑川さんあたりが伊達原さんを裏切るとか、、?
白木さんの様子もちょっと気になります。
ここからは、6月9日(日)放送の第9話のあらとすじを、ネタバレありで詳しく解説していきます!
ネタバレが含まれますので、まだ内容を知りたくないという方はご注意下さい。
『アンチヒーロー』第9話あらすじ
12年前の事件、唯一の冤罪の証拠である動画が伊達原(野村萬斎)によって消された。
明墨(長谷川博己)は桃瀬(吹石一恵)の意思を継ぎ志水(緒形直人)の冤罪を晴らすことは不可能なのか―。赤峰(北村匠海)と紫ノ宮(堀田真由)は独自の視点で12年前の事件を洗い直す。
アンチヒーロー公式サイト
しかし、そこに迫る伊達原の魔の手、そして、裏切り・・・。
今回は特に、じっくり見ておかないと!
『アンチヒーロー』第9話ネタバレと感想
伊達原検事正が講演しています。
「私は今日ここで強く訴えたい、我々はひるむことなく堂々としているべきだと!
そもそも罪ある人間に罰を与えることを国民が求めているのです。
我々はその意思を真摯に受け止め真実を求めてきた、だからこそ世界でもまれに見る有罪率99,9%という数字を保ってきた。
今こそ検察の威信を取り戻し世間に知らしめる時がきた!
我ら検察こそ正義なのだと!」
野村萬斎さん、貫禄というか迫力というか、、すごい。
あと少し時間を下さい
明墨は、唯一の証拠をつかみ損ねたことを志水に話しました。
頭を下げる明墨に志水は、自分がこうなったのは自分の弱さが招いたことで明墨が頭を下げる必要はないと言います。
そして、明墨が自分と紗耶のために人生を犠牲にしてきたこと、紗耶にまた会えたことに「ありがとうございます」と言い、昨日も紗耶が会いにきてくれたと嬉しそうに話します。
もう充分という志水に明墨は「私はあなたを無罪にすると約束しました、どうかあと少し、あと少し、、、時間を下さい」と言いました。
明墨さん、本当に悔しそう。志水さんは殺人なんてする人じゃあない、、
12年前の事件の詳細
資料を見返しても何もでてこない、紫ノ宮は父親・倉田に証言をしてもらおうとしますが面会拒否されてしまう。
赤峰が一回整理しましょうと言います。
〈2012年3月5日、千葉県千葉市花見川区にある糸井誠さんの自宅で、一家全員が死亡しているのが発見された。死亡する前夜、一家は嘔吐・下痢などの症状を訴え受診したが翌日未明に死亡、現場検証の結果、高濃度のタリウムが検出されたことから毒殺事件と断定された〉
〈近隣住民の話にとると、前日の夜7時半頃、糸井家に客が招かれ食事会が催されていた。警察は毒物を持ち込んだのはこの客とみて捜査を進めたが、犯人の痕跡は一切残されていなかった。糸井さんの人間関係が徹底的に洗われ、その結果志水さんが逮捕された〉
この客、志水さんでなかったら誰?
しかしその夜、実際は、志水はひしみ公園で紗耶のぬいぐるみを探していた。
桃瀬のファイルによれば、志水が緋山の動画に写り込んでいた時刻は19時41分、糸井家に犯人らしき人物が訪れたのは19時30分頃、その時間に志水が糸井家にいることは不可能。
当時は誰も動画の存在を知らなかったことと、志水が公園に行ったことを知っていたのは5歳の紗耶だけだったこと、会社の金を横領していたこと、糸井と志水のトラブルの証拠が見つかったことで志水への疑いが強まったという。
桃瀬の意思
青山から、桃瀬は大学時代の後輩で、赤峰のようによくメモを取っていたという話を聞き、赤峰は桃瀬の実家を訪ねました。
そこで母親に桃瀬が最後まで書いていたという日記を渡され、言われました。
「礼子の意志を明墨さんが継いでくれただけでもありがたいのに、あなたみたいな仲間が増えて喜んでいると思います。あの子が言うんですから志水さんの無罪は間違いありません。どうか志水さんを救って下さい」
事務所に帰ってきた赤峰は、借りてきた付箋の貼ってある本などを出し、日記は明墨に渡しました。
明墨は日記を読み始めました。
吹石一恵さん、変わりませんね!
志水の冤罪の証拠に近づいてきた頃、突然の異動、そして体調不良、日記の最後の方は、やっと書いたような文字で〈もう時間がない、明墨くんを呼び出した〉とあり、明墨はその時のことを思い出していました。
桃瀬が入院している病院に行くとファイルを渡され、「志水さんの冤罪はまちがいない、読んでくれればわかる。明墨くんには志水さんを自白させた責任がある。一度でいいから目を通して」と言われました。
病室を出てからファイルを開けると、震える文字で書かれた明墨あての手紙が入っていました。
〈明墨くんへ。志水さんを救って。こうなってみてわかる、命は有限で尊い。私ももっと生きたかった。でもまだ救える命がある。誰一人無実の罪で命を奪われることがないように。その命を奪うのが司法権力の傲慢であってはならないと、1人の検事として強く思います。どうか私たちが司法の信頼と誇りを取り戻せますように〉
日記の最後には「その未来を私もこの目で見たかった、明墨くんと一緒に」とあり、明墨の涙が落ちて字が滲みました。
「私もだ、桃瀬、、」
やっぱり、両想いだった、、
読み終えた明墨は、赤峰たちにファイル以上のことはなかったと言い、床に落ちていた「似てる?」と書かれた付箋を拾いボードにマグネットで止めました。
なにかヒントかな?
瀬古の後悔
明墨が児童養護施設に行くと瀬古が木の陰から中の様子を伺っています。
明墨は「お願いしに来たんです。裁判で全てを話してもらえませんか?」と瀬古に言いました。
瀬古は12年前の裁判で志水に死刑判決を出したときは、何も知らなかった。
冤罪の可能性を知ったのは、桃瀬が会いに来て、動画の存在があったが伊達にもみ消されたことを聞いたときだった。
瀬古は過ちに気付きずっと後悔してきたから、紗耶のいる施設で寄付やボランティアを続けてきたのだった。
「手遅れになる前に声を上げませんか?」と明墨。
「無駄よ、私は何も知らない。伊達原はね、自分のルールからはみ出した人間を絶対に容赦しない。あなたも、もうすぐ潰される」と瀬古。
「構いませんよ、失うものがなければ何でもできますからね、違いますか?瀬古判事」と明墨。
ちょっと手応えあり?
被疑者ノートに、新たな発見
翌日の週刊誌は、各誌明墨の記事が!
青山によれば、伊達原がメディアの印象捜査を始めたという。
赤峰は、志水に面会し、もう一度12年前の話を聞かせて欲しいと頼むと、逮捕当時の被疑者ノートを渡されました。
事務所に帰って読んでいると紫ノ宮が帰ってきました。
読み進めるのが辛くなった赤峰に代わって紫ノ宮が読みました。
ノートには、過酷な取り調べの様子が書かれてあり、明墨が紗耶や交通事故でなくなった奥さんのことまで引き合いに出して、自白をさせようとしたことも書かれていました。
そして最後には〈紗耶に会いたい、、紗耶に会いたい、、、会いたい〉と。
紫ノ宮が取り調べの刑事の言葉「眼瞼下垂に弛緩性麻痺」と言ったと書かれた中毒症状に目をとめます。
紫ノ宮は集団食中毒の案件を扱っているため、タリウムにはそんな症状はないのでは、、と調べると、やはりありません!
皆で話し合いです。
「誰かが意図して毒物の鑑定結果を書き換えた」と明墨。
硫酸タリウムは志水が手に入れやすい毒物だった。
明墨が応援に呼ばれたのは最後の勾留期間中、この時にはもう書き換えられていたのでは、、と赤峰と紫ノ宮が推測。
さらに、伊達原はなかなか証拠が出ないので証拠を作ってしまおうと、科捜研の担当者に指示を出した、犯行に使われた毒と症状が似ている毒に、、。
と、明墨が「似ている?」という言葉に桃瀬の付箋を思い出しました。
「そうか、、桃瀬は気付いていたんだ、、」と明墨がいうと、早速皆で毒の専門書から似ている症状の毒をリストアップします。
「ボツリヌストキシン」にたどり着きました。
桃瀬が調べていた本の「ボツリヌストキシン」の横には、付箋を貼った跡がありました。
そこには、桃瀬の文字「医者、改ざん」とメモが、、
桃瀬は入院中、医者にいろいろ話を聞いていたというから、そこで改ざんに気付いたのだろうと、毒の鑑定者を調べ、すぐに赤峰が向かいました。
桃瀬さん、努力が実りそうだよ!
倉田に面会
明墨と紫ノ宮で倉田の面会に行きました。
「娘をこれ以上巻き込むな!人の娘をなんだと思っている!」と倉田は最初から明墨に腹を立てています。
倉田は伊達原に娘の将来を脅されていたと明墨が言うと、「どういうこと?これまで口をつぐんできたのは私のため?」と紫ノ宮。
「もう帰ってくれ」と言う倉田に、紫ノ宮は「私の将来なんてどうだっていい、それでも警察官?」と志水の取り調べノートの「紗那に会いたい」と何度も書かれたページを見せました。
倉田は、しばらくノートを見つめたあと「想像したよ、何度も、、あの動画を見た時、すぐに公表すべきと思った。でもすでに、志水の裁判は始まっていた」と言い、当時の伊達原の様子を話しました。
伊達原はその動画を見たあと「一度しか言いません。この映像は警察では発見されなかった。いまさら無実だと?ふざけるな!」と激高。
続けて「これが発表されれば、私と君との問題では済まない、私たちのせいで志水の家族が崩壊したとマスコミが騒ぎ立て、家族にまで世間の非難の目が容赦なく襲い掛かる、君の娘にもだよ!」と。
最後には「これは脅しではない、うちももすぐ、やっと授かった子供が生まれるんだ。私も君と同じ十字架を背負う」と言った。
倉田が、「もう取り返しはつかない」と言うと、「人殺し!そう言われたくないがために、人を見殺しにしようとしているんですね」と明墨。
明墨が毒の鑑定の話をすると、倉田は確かに最初は毒の情報は錯そうしていたが、ある時、科捜研が硫酸タリウムだったと報告に来たという。
特段おかしいとは思わなかったと。
そして、その科捜研の平塚聡は3年前に病気で亡くなっていた。
今度は平塚の助手を探すことに、、
残念、、今度こそいけると思ったののに、、
明墨が逮捕、裏切ったのは白木?
突然、事務所に警察がやってきました。
「明墨正樹さんですね。羽木精工社長殺害事件における証拠隠滅罪で、あなたに逮捕状が出ています」
伊達原のもとには、白木が、、⁉
伊達原が「良かったんですか?恩もあったんでしょ?」と言うと「別に、優秀な弁護士さんが来て用済みみたいだから」と白木。
白木が緋山の作業着を持ち出していました!
明墨の弁護は、伊達原が担当。
白木さんが?本当に?
明墨はパトカーに乗る前「あとは任せる」と赤峰と紫ノ宮に言いました。
『アンチヒーロー』第9話ネタバレあらすじと考察!明墨に迫る伊達原の魔の手!裏切り者は誰?
- 明墨は志水に証拠をつかみ損ねたことを謝り、あと少し時間を下さいと伝える
- 桃瀬の日記と付箋だらけの本
- 瀬古は罪滅ぼしのために養護施設に出入りしていた
- 志水の被疑者ノートの中に紫ノ宮が矛盾を発見しボツリヌストキシンにたどり着く
- 倉田から真相を聞く
- 白木の裏切り?で明墨が逮捕!
明墨は逮捕されたとき、やけに落ち着いていたので、もしかしたらこれも作戦?と思ったりしますが、、
ボツリヌストキシン、誰がどうやって、、それともただの食中毒?
来週はいよいよ最終回25分拡大、全ての真相が明かされます‼