2024年の秋ドラマとして、土曜日のよる9時より日本テレビ系列で放送されている人気ドラマ、土ドラ9『放課後カルテ』。
その第5話が11月9日に放送されました。
第4話では、野外宿泊学習での様子が描かれました。
ほとんどの子達が楽しそうにしている中で、かったるそうにしている牧野先生。
そして、もう一人、水本羽菜が沈んだ顔をしていた。
1学期の終わりの頃、水本はクラスで作った七夕飾りを、踏みつけて壊しているのを藤野一希に見られてしまい、そのことをみんなに言いふらしているのではないかと疑ってかかっていたからだ。
野外宿泊学習から帰ったあと、物を壊すことにとどまらず、やがてそれは自分に向かっていくのではないかと思った牧野先生は、休んでいる水本の家に走っていくのだった。
話はここまででした。
破壊行為というものを抱えた子と周りの大人たちは、どのようにして向き合っていくのかな。本人は克服とかできるのかな。次回が気になる。
そこでこの記事では、人気ドラマ『放課後カルテ』第5話のあらすじと感想をネタバレありで解説していきます!
この記事にはネタバレの要素を含みます。まだ知りたくない方はご注意ください。
『放課後カルテ』第5話あらすじ
両親との関係で心に傷を負った羽菜(小西希帆)が、「自分で自分を壊してしまう状態の一歩手前にいる」と篠谷(森川葵)に言われた牧野(松下洸平)は、羽菜の自宅へ。牧野が「お前を助けたい」と羽菜に語りかける背景には、彼の苦い過去があった。
数か月前、牧野の働く大学病院にシングルファーザーの貴之(塚本高史)が息子の真琴(三浦綺羅)を連れてやってきた。牧野は真琴の症状と検査結果からインフルエンザと診断するが、2週間経っても熱は下がらす、貴之は再び真琴を連れて病院へ。高崎(田辺誠一)から別の細菌に感染していると診断を聞いた貴之は、牧野への不信感を募らせる。高崎は、患者や保護者の気持ちに寄り添うよう、牧野に忠告するが…。
そんな中、真琴のカルテを見て発熱の原因に気付いた牧野は、吉田(加藤千尋)が止めるのも聞かず、真琴の家に電話。しかし、牧野の強い口ぶりに怯えた真琴は、電話を切ってしまう。その後、貴之が来院予約をキャンセルしたと聞いた牧野は、貴之に無断で無理矢理真琴を病院に連れてきてしまい…。
引用元:放課後カルテ公式サイト
病気さえ診ていればいいって思ってる医者が多いのよね。
でも、本当は病気になって弱気になった患者さんの気持ちとか、背景にある家族や環境も見ていかないとダメよね。
『放課後カルテ』第5話ネタバレあらすじ・考察
前回、水本の破壊衝動について描かれていました。
今回はその続きで、周りの大人たちはどんなふうに彼女の中にある破壊衝動と向き合い、解決させていくのか、気になりますね。
水本の自宅にて
学校から水本の家へ向かって駆け出した牧野先生。
水本の家に着いても、玄関のドアを開けようとしない水本。
そんな水本にドア越しに一生懸命で話しかける牧野先生。
「聞かせてくれないか。お前の言葉で。お前を助けたい。」
こんなかっこいい先生にお前を助けたいって言われたら、私だったら先生のこと好きになっちゃうかも!
牧野先生は、数ヶ月前のことを思い出しながら走っていた。
数ヶ月前
関東医科大学病院 東多摩医療センターの、小児科の外来に牧野先生はいた。
その時に父親が連れてきた男の子がいた。
名前は樫井真琴。
発熱があって、とてもしんどそうだった。
インフルエンザの検査の結果、陽性反応が出た。
かつて、熱が出てもこんなにしんどそうになることはなかったと不安そうに質問する真琴の父親にインフルエンザの特徴ですからと愛想のない返事をする牧野先生。
この時、患者さんの人数が多くて忙しそうだったけど、いくらそうでも無愛想にされると余計に不安になるよね。
「薬を出しますから、5日間はきちんと飲み切ってください。熱が下がっても2日間は登校しないように。」と父親に牧野先生は言った。
しかし、2週間経っても真琴の熱は平熱にはならなかった。
再び病院に真琴を連れてきた父親。
いつまでも熱が下がらないのは、誤診だったのではないのか。
と父親は看護師にくってかかった。
そんな様子を目にした小児医局長の高崎先生が、樫井親子の話を聞き、詳しく血液検査をしました。
検査の結果は、インフルとは別の細菌感染と考えられるので、抗生物質で2〜3日様子を見て、3日後に再びいらしてくださいと高崎先生は真琴の父親に言った。
すると、真琴の父親は、2週間ほど前に来た時牧野って医者はインフル以外疑いもしなかったぞ。と、質問した。
高崎先生は、その質問に答えた。
「あの時は確かにインフルエンザの検査の陽性反応が出ていたし、流行もしていたので、確実にインフルエンザだったと思われます。それに、病体の真琴君に別の検査をさせると負担が大きいですからね。」
どうやら、高崎先生の対応で真琴の父親の不安は取り除かれたようだ。
その後、高崎先生は牧野先生を呼び出し、注意した。
何を思ったのか、真琴のカルテを牧野先生は見ていた。
そして、3日後の診察まで待ちきれず、すぐ電話して真琴の症状を聞いた。
しかし、それが良くなかった。
電話に出た真琴が牧野先生を怖がってしまったため、父親が断って他の病院に行こうとしたのだ。
そのことを知った牧野先生は、自宅へ行き、病院へ真琴を連れていった。
さらに真琴は心臓の総合弁に、逆流が起きていた。
まだ軽度だったが、ひどくなると手術も必要な状況。
牧野先生に対して、真琴の父親は「自分はどうせ父親失格だ。しかしだからこそ安心して頼れるところが必要なんだ。」と言った。
牧野先生は、この言葉の意味が、このときはまだわかっていなかったのかしらね。
そんな中、病室から真琴は抜け出した。
真琴は見つかったが、牧野先生が連れ帰ろうとしても真琴は必死で抵抗した。
興奮する真琴のところに駆けつけ、落ち着かせて病室に帰らせた高崎先生。
その後、高崎先生はまたしても牧野先生に注意をした。
「お前は大切な人が病床に臥す恐怖、想像できないのか。人の心がわからないのか。知るつもりがないなら関わるな。」
それに対して反論する牧野先生。
「病気を抱えるのも、病気を治すのも、向き合うのも患者自身です。代わりにはなれないのに勝手に絶望して、受け入れることから逃げて一体何が救われる?」
その返答に説教する高崎先生。
「自分を一方的に押し付けることがどれだけ危険なことかわからないのか。患者の心を聞くのも保護者に寄り添うのも全ての理解が治療につながるのだ。それが理解できないなら、二度とあのふたりにも病室にも近づくな!今のお前が変わらなければ戻るところはない。」
もし自分や家族が病気になった時牧野先生じゃなくて、高崎先生がいいな。高崎先生の方が安心していられると思う。
場面は再び牧野先生が走るところ
今は、もう樫井親子の時のような対応はしたくないと思う牧野先生。
水本が藤野を川に押したこと、水本の足首の傷、泣いている水本。色々な場面が牧野先生の脳裏をめぐっていた。
そして水本の自宅玄関前で、一生懸命で牧野先生は水本を説得した。
「問題がお前にあるから来た。でも根本的な原因が知りたい。そのためには俺は何もお前のことを知らない。だから教えてくれ。」
ようやく水本は玄関のドアを開けた。
すると手のひらを水本は怪我していた。
お茶碗を割ってその破片で切ったのだ。
その手のひらの怪我を学校に行って手当しようと牧野先生は水本に言った。
最初は断ったが、痕を残さないように手当しようと牧野先生が言うと、学校に水本は行った。
保健室にて
牧野先生は水本の手のひらの傷の手当てをしながら、言った。
「お前の帰るところは家だけじゃない。頼るところがあると知ってくる。」
そして、クラスメイトたちが水本を迎えに来た。
水本がみんなと保健室を出て行く時に、牧野先生にお礼を言った。
「先生。来てくれて、話を聞いてくれてどうもありがとう。とても嬉しかったよ。」
それを聞いて涙ぐむ牧野先生。
牧野先生は、患者の話を聞くことができるようになって、良かったね。
父親との面談
水本の父親が学校に来た。
父親は、あまりことの重大さに気づいていないようだ。
「母親が出ていった状況なので、不安定になってはいると思いますが、本来はいい子なので、諸々終わったらきちんと話しますよ。」
しかし、自傷の痕が左足に残っていたことを伝えると、父親も驚いた様子になった。
担任の篠谷先生からも質問があった。
「学校を休みたいと水本さんがいった時、どんな顔をしていましたか?」
しかし、父親は答えられなかった。水本の顔を見ていなかったからだ。
そんな父親に牧野先生は言った。
「あなたは、見えてないんじゃなくて、見ないようにしている。それでも父親ですか!」
それに対して父親も怒った。
「私はあの子の父親です!」
そして牧野先生は
「よかった。水本は医師だけでは救えない。おそらく教師だけでも。」
その後、父親と水本は話を保健室でした。
なかなか吐露できずにいた水本だったが、やっと話せた。
その日の夜は、出ていった母親とスマホで話ができた。
『放課後カルテ』第5話ネタバレあらすじと考察!のまとめ
水本の自傷の後の手当てをお父さんがやってあげてるところを見て、ほのぼのした気持ちになりました。
私の両親なら、私をなぜそんなことをやったのかと叱りつけておしまいだろうから、優しいお父さんで羨ましく思いました。
さて、次回はどんなストーリーなんでしょうね。
気になります。
- 牧野先生は水本の家に走りながら数ヶ月前に診察した男の子とその父親のことを思い出していた。
- もう、あの時と同じような間違いは犯したくは無い。手遅れになることは避けたいのだ。
- 数ヶ月前、樫井真琴という子の診察をしたが、インフルエンザしか診断しなかったものの、その後、溶連菌感染症にインフルエンザの前にかかっていて、インフルエンザの次はリウマチ熱にかかり、さらに心臓の総合弁の逆流まで、発見された。
- 真琴はもっと早くに詳しい病名がわからなかったのかと思われた。
- それは、牧野先生が、患者の心を聞き、保護者の気持ちに寄り添うことをしなかったからだった。
- その後悔は水本に対しては必ず話を聞くことにするという牧野先生の決意であった。
- 水本本人と話ができたのはもちろんのこと、父親とも話ができて、牧野先生は良かったと思った。