『チャーリーとチョコレート工場』のウィリー・ウォンカの若き日を描いた作品として、話題になっている『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』が12月8日に公開されました。
主演は、”ポスト・ディカプリオ”とも呼ばれる、ティモシー・シャラメです。
ファミリー映画の主演は初めて!
私もさっそく公開直後の12月12日に観に行きました!
ここからはその感想とレビューをネタバレありで紹介していきます。
一部本編のネタバレに踏み込む記述があるため、鑑賞前の方はお気をつけください。
『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』あらすじ
幼い頃から、いつか母と一緒に美味しいチョコレートの店をつくろうと夢見ていたウォンカは、夢を叶えるため、一流のチョコレート職人が集まるチョコレートの町へと向かう。 世界一おいしくて、一口食べると幸せな気分になり、空だって飛べる、誰も味わったこともないウォンカの“魔法のチョコレート”はまたたく間にみんなを虜にし、一躍人気者となるウォンカだったが、彼の才能を妬んだ“チョコレートカルテル3 人組”に目をつけられてしまう。彼らに邪魔されながらも、ウォンカのチョコレート作りは留まることを知らず「世界一のチョコレート屋を作ってみせる!」と誰も思いつかないような斬新なアイディアで人々を驚かせ続けるウォンカ。最後には、とある因縁からウォンカを付け狙うウンパルンパというオレンジ色の小さな人も現れたから、さあ大変!「すべては夢見ることから始まる」「だから夢を諦めないで」という母親の言葉を胸に、果たしてウォンカは無事にこの町にチョコレート店をつくることができるのか?
映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』本予告 2023年12月8日(金)公開 – YouTube
ウォンカの若き日をポップに描いていくストーリーです。
『チャーリーとチョコレート工場』のようなゴシック調ではなく、ピンクや紫色が基調のファンシーな世界観が印象的です。
ミュージカルだから、シャラメの歌も楽しみ!
『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』レビュー
ここから、私が実際に本作を鑑賞した上での感想をまとめていきます!
夢を抱く青年、ウィリー・ウォンカ
世界一のチョコレート店を開くという夢を抱いて、ウィリー・ウォンカは意気揚々と街を闊歩します。
歌を口ずさみながら、夢を語りますが、そこは「夢見ることを禁じられた町」なのでした。
ミュージカルシーンがわくわくする!
思うようにいかないウォンカは、お金も町の少女にすべてあげてしまい、野宿をすることになります。
しかし、そんなウォンカを見かねたブリーチャーという男が声をかけます。
ブリーチャーに連れられてたどり着いた場所は、ミセス・スクラビットが営む宿でした。
半ば、強引に契約書にサインさせようとするスクラビットとブリーチャーを見て、少女・ヌードルが「よく読んで」と声をかけますが、字が読めないウォンカは忠告を聞き入れずサインしてしまいます。
しかし、それは重大な罠だったのです。
見るからに嫌な予感….
まだその罠を知る由もないウォンカは、町に繰り出し自慢のチョコレートを町人に配ります。
食べただけで、体が浮いて不思議な魔法にかかったかのような効果があるチョコレートは、人々を魅了します。
しかし、ウォンカのチョコレートを良く思わないのが、チョコレート組合です。
ウォンカのチョコを食べるなり、根拠のない批判を浴びせますが、それと裏腹に町の人々はどんどん魅力に引き込まれていきます。
魔法のような世界観も見どころ!
ウォンカが機嫌良く宿に帰ると、何やら悪い表情でスクラビットが高額な宿賃の請求をしてきます。
実は、契約書は、1万日の労働を命じるという理不尽な内容だったのです!
完全に騙されたウォンカは、地下にて労働を強いられることになります。
なんと理不尽な…
諦めないウォンカ
地下には、男女4人がスクラビットに騙されて借金を抱えて、ひたすら働いていました。
契約書にサインする前に忠告してくれた、ヌードルとウォンカは話します。
ウォンカは、母との約束で、チョコレート店を開くことを夢見るようになったと言います。
「チョコレートを食べたことがない」というヌードルに対してウォンカは、自分のチョコレートを食べさせてあげます。
それを美味しそうに食べるヌードル。
しかし、「美味しかったけど、チョコのない毎日がつらくなる」と呟くのでした。
切ない…
それを見てなんとかしてあげたいという想いになったウォンカは、「毎日チョコレートをあげる」と約束します。
チョコレートを売って借金を返すから、力を貸して欲しいとウォンカはヌードルを説得します。
そこで、ヌードルはスクラビットを出し抜く作戦を考えつくのでした
翌日、ヌードルはブリーチャーに、「スクラビットがブリーチャーのことを好きらしい」とそそのかして、おしゃれをすればもっと輝くと持ち上げます。
まんまとその気になったブリーチャーは、英国貴族風の服装スタイルで、スクラビットを魅了しようとします。
貴族が好きだと言うスクラビットに、ヌードルは「ブリーチャーは、モノクル教授の身内」と耳打ちして、2人はどんどんいい雰囲気に。
話がうまく進みすぎて笑ってしまう
2人が盛り上がり、監視の目が緩くなった隙に、仕事である洗濯の機械を発明し、ウォンカとヌードルは昼間は宿を抜け出してチョコレートを売りに出るようになったのでした。
ウォンカとヌードルの絆
新たにチョコレートを作るためには、キリンのミルクが必要だと言うウォンカを、ヌードルは動物園へ案内します。
しかし、文字が読めず、危うく虎に食べられそうになるウォンカ。
危なすぎる(笑)
ヌードルのおかげで、キリンがいる檻に侵入して、ミルクを採取することができました。
意気揚々とフラミンゴと空を飛びながら、帰路につくウォンカとヌードルでしたが、町の警察署長に見つかり、「町でチョコレートを売るな」と脅されてしまいます。
宿に戻ってから、ヌードルにチョコを渡すウォンカ。
温かいやり取りを交わす2人でしたが、ヌードルが「文字の読み方を教えてあげる」と提案します。
ヌードル、優しい…
その様子を見ていた他の労働者たちが、ウォンカとヌードルに協力すると言い、一同は町に繰り出して、ウォンカのチョコレートをどんどん売っていくことを決心するのでした。
そうして、町でチョコレートを売りに出るようになってから、ウォンカのチョコレートの評判は広まっていきますが、その反面警察から目を付けられるようになります。
ウォンカのチョコレートの評判が広まる一方、チョコレート組合の3人の売り上げは下がっていき、苛立ちを隠せません。
ウォンカたちは、売り出しの甲斐があって、1週間空き店舗を借りられるようになりました。
凄い、とんとん拍子!
開店の準備をするウォンカでしたが、裏ではチョコレート組合とスクラビットが手を組んでいることを知る由もないのでした。
夢のチョコレート店オープン!しかし…
ついに待ちに待ったチョコレート店がオープン!
豪華絢爛なお店の装いに、初日から繁盛します。
幸先いいスタート!
しかし、客の様子がどこかおかしい…。
お店の中で、チョコを食べた客の髪や髭が過剰に伸びてしまい、雪男のような様相に。
実は、チョコに毒が仕込まれてしまっていたのでした。
店に混乱が訪れた結果、火事に発展してしまい、失意のどん底に陥ってしまうウォンカ。
そこに、チョコレート組合が取引を持ち掛けます。
それは、借金を肩代わりすることを条件に、この町でもう二度とチョコレートを売らないという内容でした。
なかなかあくどい。
その条件を飲んだウォンカは、組合が手配した船に乗って町を後にします。
しかし、乗っていた船で、ヌードルのことをどうしても忘れられず、町に戻りたくなりますが、実は操縦席には誰もいませんでした。
船にはなんと、爆弾が仕掛けられており、ウォンカは命からがら逃げだしたのでした。
チョコレート組合の陰謀を暴くため奮い立つ
町に戻り、宿に行くとヌードルたちが変わらず働いているのを見て、話が違うとウォンカは憤ります。
一同は、組合の陰謀を明らかにすると、結託をより強くします。
熱い展開になってきた!
陰謀を明るみに出すため、奔走するウォンカとヌードル。
そうして地下室で、壁の穴に隠された裏帳簿を見つけました。
そこへ組合のスラグワースたち3人がやってきて、過去の話をし始めます。
スラグワースの弟が、本が好きな女性と恋に落ちたが急死してしまったこと、遺産はすべて自分が継いだこと、9カ月後に弟と恋愛関係にあった女性が赤ん坊を連れてきたことなどを。
スラグワースは、その母親から預かった子供を捨てて、それを拾ったスクラビットが育てていました。
ヌードルは、スグラワースの姪だったのです。
ヌードルは、母親の名前を聞きますが、スグラワースは「覚えていない」としらを切ります。
しかし、ウォンカがすかさず、「ドロシー・スミス」と読み上げます。
ヌードルから、文字を教わったおかげで帳簿を読むことができたのです。
伏線回収!
ですが、ウォンカとヌードルは、組合たちに地下のチョコタンクに閉じ込められ、溺れ死にそうになります。
湧きたつチョコレートに沈みそうになったところ、ウォンカからチョコを盗んだりしていた、ウンパ・ルンパが助けに来て、命からがら逃げだすことに成功しました。
組合の3人とその場にいた署長に帳簿を示す、ヌードル。
署長も今まで散々悪事に加担してきたことを、ウォンカに指摘されます。
これまで通り、賄賂のチョコレートでごまかそうと考えたスグラワースでしたが、地下室に溜め込んでいたチョコが噴き出し、全財産が底を尽きてしまうのでした。
完全な自業自得!
町の人々が、噴き出るチョコレートに楽しむ様子を見て、ウォンカは思わず母を思い出してしまいます。
形見の母からもらったチョコレートを見ると、「大事なのはチョコじゃなく、分かち合う人たちよ ママより」と書かれていました。
ヌードルから文字を教えてもらった、ウォンカは自身の成長とともに、大事なことに改めて気付かされたのでした。
『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』のネタバレ感想レビュー!ポップでかわいいミュージカル!まとめ
かわいいポップな雰囲気と王道なストーリー展開で、子供から大人まで楽しめるやさしいミュージカルに仕上がっていたという印象です。
- チョコレート店を開くという夢を叶えるために町までやってきたウィリー・ウォンカ
- 字が読めないウォンカは、契約者が読めずに騙されてしまう
- チョコを食べたことがないヌードルと出会って、自分の夢を叶えるために奮い立つ
- ウォンカの人気に嫉妬する、チョコレート組合の策略により開いた店が火事で燃えてしまう
- 組合と警察の陰謀を暴くため、ウォンカとヌードルは奔走する
ティモシー・シャラメのスターオーラーが終始炸裂していて、観ているだけで目が喜ぶような世界観の作品です。
ミュージカルシーンも素敵なので、ぜひ映画館で鑑賞していただきたいです。