2023年10月20日にスタートしたTBS系、金曜10時枠の連続ドラマ『フェルマーの料理』の9話が12月15日に放送されました。
前回の放送では、海がレストラン「K」から姿を消し、料理長に岳が選ばれました。
また、海の味覚障害をともなう病気やこれまでの過去も明らかになりました。
2週間経っても海は戻りませんでしたが、岳を含むシェフたちは海の帰りを待つことを決めます。
料理長になった岳でしたが、信頼していた魚見との別れや憧れていた海が姿をくらましたことで「孤高」を知り、ダークサイドへ落ちようとしています。
果たして海は「K」に戻ってくるのか?
岳は一人、「孤高」へ突き進んでしまうのでしょうか?
それでは9話のあらすじと感想をネタバレありで書いていきたいと思います。
ネタバレを含みますので、まだ内容を知りたくない人は見ないようにしてください。
『フェルマーの料理』 第9話 あらすじ
岳(高橋文哉)が海(志尊 淳)から店を引き継いで1年。
岳は料理の真理に近づくため一切の妥協を許さないシェフになり、蘭菜(小芝風花)たち仲間は心身ともに疲弊していた。
その日、ナッツアレルギーの客が来店し、急きょメインの料理を変更することに。
しかし、岳はアレルギーの客だけでなくすべての客のメインを変更すると言い、完璧なフルコースにするために前菜やスープ、魚料理までも1から考え直すと言い出して……
『フェルマーの料理』 公式ページ
『フェルマーの料理』 第9話 ネタバレ感想と考察
海から「K」を受け継ぎ、「K」を守るため料理長となった2024年の岳。
果たして岳にどんな運命が待ち受けるのでしょうか?
それでは早速気になる『フェルマーの料理』 第9話について、ネタバレを含みながら考察していきます。
「フェルマー」となろうとした岳だったが・・・
岳が料理長となったレストラン「K」は、ミシュランで二つ星を獲得するまでに成功しました。
しかし蘭菜たちを含むほかのシェフは、感覚的な指示を続ける岳に疲れ切っています。
蘭菜は、岳から「K」を取り戻すしかないとまで言います。
岳はなぜそこまで追い詰められたのでしょうか?
蘭菜が「K」から去ったその晩、アレルギー持ちのお客様がいたため、岳はすべての料理を一から作り直すと指示を出します。
料理を待っているお客様がいるにも関わらず、完璧なフルコースにこだわり続けたが、そんな岳にほかのシェフたちはしびれを切らしました。
みんなでレシピを一緒に考えようといった布袋に「君たちには見えない」と岳は拒否します。
そんな岳に「説明しないと分からない」と孫六は言い、シェフたちはみんな「K」から出ていきました。
思っていることは言葉にしないと伝わらないよね・・・
最高のレシピで完璧な料理を作り上げるのが最高のシェフ。
その人だけが料理の真理に近づけると信じ、岳は「孤高」に突き進み、海や広瀬のような「フェルマー」になろうとしたが、その代償として仲間を失ったのでした。
孤独になってしまった岳が悲しすぎる
ありのままの自分で・・・
すべてを失った岳に、魚見から電話がきました。
魚見がオーストラリアへ向かう前にあげたサボテンの様子を聞きますが、岳は枯らしていました。
枯らしたくなかったから水をやりすぎてしまったと言う岳に、魚見は岳らしいと言います。
岳は何かを守りたいと思うと、ついやりすぎたり、突き詰めてしまったりするのかな?
その電話のあと、再び別の人から電話があり、お父さんが事故に遭ったと知らされます。
事故の程度は軽症で元気そうなお父さんを見て、岳は弱音を吐きました。
自分の好きを極められず「K」や仲間を失った。
圧倒的な孤独になって、真理を突き詰める強い人間になりたかったが、それができなかった。
そんな弱音を吐く岳にお父さんは、岳の強さは違うと言いました。
岳の強さとは、好きなことに熱中して、それを見て仲間が集まり、その仲間たちを巻き込んで大きな力にする。
それが岳で、そんな岳に憧れた人もいただろ?とお父さんは優しく岳に伝えます。
魚見さんは岳がヒーローだって言ってたけど、まさに憧れだよね!
「フェルマー」になるのではなく、ありのままの自分でいいことに岳はようやく気づきました。
取り返しのつかないことをしたと言う岳に、お父さんはこう言いました。
もう一度立ち上がればいい。
挫折ができるのも人生の素晴らしいところ。
お父さんの優しさと、いつも岳の味方でいる姿勢に涙が止まりませんでした・・・!
2人で「フェルマー」に・・・
もう一度料理と向き合うために、岳は海に会いに行きます。
淡島のところへ海の居場所を聞きに行った岳は、渋谷の元を訪れました。
「料理が好き」からもう一度始めたいと言った岳に、渋谷はジビエ料理を振る舞います。
そして、料理人としての海を終わらせたのは岳だと言いました。
後継者=岳ができたことで、受け継ぐという役割を全うした海。
渋谷もまたその一人だったのです。
渋谷から海へ、海から岳へ。
こうして料理人が受け継がれていたと、岳は知ることになりました。
しかし岳は、海と一緒に料理がしたいとこれまでと変わらぬ思いのままです。
だんだんと前の岳に戻っている!なんだか嬉しい!!
岳は海と再会しました。
「K」と仲間を台無しにしたが、もう一度海と一緒に料理をし、海から料理を学びたいと言います。
海は一人じゃない。
味覚がなくても、海とは感覚で通じ合える。
2人で補えれば完璧になれる。
海の物語は僕が終わらせない!
そう力説した岳に、海も再び料理人として立ち上がることを決意しました。
挫折から再び立ち上がった2人!2人が揃うとやっぱりかっこいい〜!!
海が再び「K」に戻り、2人で神に挑もうとする岳と海でしたが、そこに立ち塞がったのが蘭菜なのでした。
『フェルマーの料理』第9話ネタバレ感想と考察!岳と海が再会?!2人で神に挑むことを決意! まとめ
岳の挫折と再起、そして海との再会が描かれた第9話でした。
「フェルマー」ではなく、ありのままで自分でいいと知った岳は、「料理が好き」から再び始めようとしていました。
お互いに補い合い、2人で完璧になり、神に挑もうとする海と岳にワクワクが止まりません。
しかし、それを阻もうとするのが蘭菜でした。
いよいよ来週は最終話です。
ラスボスが蘭菜という展開に、来週も目が離せません!!