2023年10月20日にスタートしたTBS系、金曜10時枠の連続ドラマ『フェルマーの料理』の8話が12月8日に放送されました。
前回の放送では、メインシェフに選ばれた岳が、トラウマ的存在である広瀬と再会しました。
「K」のスタッフたちとともに、それぞれの役割を果たしながら完璧を超える料理を作り上げ、広瀬に食べてもらうため奮闘します。
岳と広瀬は今の自分たちを認め合い、それぞれが目指す真理のため別れを遂げたのでした。
その晩、海は2週間パリに旅立つといい、その間の料理長を岳に託しました。
これが、岳が見た海の最後の姿となったのですが、果たして8話はどんなお話になるのでしょうか?
それでは8話のあらすじと感想をネタバレありで書いていきたいと思います。
ネタバレを含みますので、まだ内容を知りたくない人は見ないようにしてください。
『フェルマーの料理』 第8話 あらすじ
パリでの出店準備を理由に、海(志尊 淳)はレストラン「K」の料理長をしばらく岳(高橋文哉)に託し、突然いなくなった。
給仕長の寧々(宮澤エマ)もなぜか出勤してこない。
さらに、蘭菜(小芝風花)もしばらく休みを取りたいと言い出す。
残ったスタッフたちは海、蘭菜、寧々の3人が不在の状態で店を回すことになる。
しかも、海の残した書き置き、そして「K」のスタッフの総意で、なんと料理長(シェフ・ド・キュイジーヌ)を岳が務めることに……
海から引き継いだ「K」を守るには様々な困難が待ち受けていて……
『フェルマーの料理』 公式ページ
『フェルマーの料理』 第8話 ネタバレ感想と考察
海たちが不在の中、料理長を務めることになった岳。
さまざまな困難とは一体何なのでしょうか?
それでは早速気になる『フェルマーの料理』 第8話について、ネタバレを含みながら考察していきます。
北田岳料理長が誕生
海が岳に2週間パリへ行くと告げた翌朝、海の置き手紙が置いてありました。
そこにはパリへ2週間行くこと、その間の料理長は岳に任せるという内容が書かれています。
その内容にほかのシェフたちは賛同し、岳が料理長の「K」が始まりました。
海、蘭菜、寧々が不在の中でもレストランは順調に進みましたが、2週間たっても海は帰ってきません。
この休みの間に蘭菜はパリへ行き海の行方を追っていましたが、海がパリでお店を出すという噂はいっさいなく、それが嘘だったことが判明しました。
海が今何をしているのか分からないまま、レストランはどうするのか、話し合いが行われました。
岳は「やってみたい料理がたくさんあるから続けたい」と言います。
不安な表情もあったけど、少し希望が見えたね!
布袋も蘭菜も賛同し、岳が料理長のまま「K」を続けることになります。
経営にも携わるため、レストランをサポートしてくれる出資者たちや食べに来てくれるお客様を自分のアイディアで繋ぎ止めると、岳は改めな決意を固めました。
岳の決意どおり、出資者たちは変わらずサポートを続けてくれ、岳のアイディアがたくさんの人に受け入れられています。
海が不在でも順調そう見えるけど・・・
西門が新たな出資者に
海の行方が分からないまま、岳は淡島へ会いに行くも、淡島たちも知らない様子でした。
しかし渋谷と淡島の元には寧々がいたのです。
やはり彼らは海の行方について、何か知っているようでした。
なんで寧々がいるの?!
そんな中、岳のもとに蘭菜から一本の電話がかかってきます。
新たな出資者が見つかり、その正体は二人の因縁の相手、西門だったのです。
西門との話し合いには淡島も一緒に現れ、岳たちは驚きが隠せません。
今になって西門が出資する理由は何なのか。
それは「K」の経営権譲渡の要求でした。
しかも西門は海の秘密を握っており、岳たちにそのことについて話し始めます。
海には味覚障害の病気があったのです。
西門は彼らに海の秘密を告げ、海は戻ってこないから譲渡権を渡せと言います。
岳はとまどいが隠せません。
病気のことや海が戻ってこないと言われたら、そりゃとまどうよね!
海の過去が明らかに
海が渋谷と初めて会ったのは、10歳のときでした。
フランスで母親に捨てられ、孤児だったときに渋谷が拾ってくれました。
渋谷は海に料理を叩き込み、「孤高を突き詰めろ!誰も信じるな!」と言います。
海はもう誰にも捨てられたくないために、必死に料理を覚え、料理人として成り上がっていきました。
2020年に海はフランスから東京へ戻ります。
なぜ東京に戻ったのか。
それは自分の病気を治してもらうためでした。
担当医は淡島で、病気が進行する可能性もあるが、どれくらい時間が残っているかは分からないと海に告げます。
そう告げられた海は、孤高を突き詰め、神に挑み、超えるため、東京で世界中のシャフを集めレストランを始めることを決意します。
病気に抗い、運命に挑むため、レストラン「K」を作り上げたのでした。
新しい料理の歴史を作り上げるために「K」を作ったのか・・・
岳を見つけたときは嬉しかっただろうな!
岳たちが下した決断と孤高への始まり
海のこれまでを知った岳は、今後「K」をどうするのか考えます。
彼らが下した決断は「海は待つ」でした。
海は病気を治して絶対に帰ってくるから、それまで自分たちが「K」を守ると西門に言いました。
経営権の譲渡も拒否し、経営も料理も含め、数学という岳の武器を使って守ると告げます。
一致団結したシェフたちがかっこいい!
海は孤高を突き詰めていたけど、こんなにも素敵な仲間がいることに感動!
西門の思惑は裏目に出て、「K」のシェフたちは一致団結します。
岳は髪をあげ、気合いを入れ直し、料理長への覚悟を表した岳でしたが、魚見が日本を離れることを知ります。
憧れていた海、信頼していた魚見がいなくなり、岳は一人になったと感じました。
これが海の言っていた孤高なのです。
道標のない闇の中を進み始めた岳。
海に「K」や仲間たちを任され、それを守るため岳も孤高を突き詰めようとしています。
前回までの仲間思いな岳とは違う表情を見せ、これまで何度か見ていた2024年の岳が始まったのでした。
『フェルマーの料理』 第8話ネタバレ感想と考察!海の過去と岳の孤高への始まり まとめ
海の過去や「K」の始まりが描かれた第8話でした。
そして、料理長となった岳の孤高の始まりでもあります。
海の真実を知り「K」とシェフたちを守るため、孤高に立ち向かう岳は、これまでの岳とは人が違ったように見えます。
果たして岳はこのまま「孤高」というダークサイドへ陥ってしまうのでしょうか。
海は病気を治し「K」に戻ってくるのか、最後まで見逃せません。