毎週金曜日よる9時からフジテレビ系列で放送されてきたドラマ『イップス』。
第1話から第10話まで、さまざまな事件を絶不調コンビで解決。
人気熱波師、ユーチューバー、都議会議員、元フィギアスケーターなど、様々な職種の人たちが逮捕されていきました。
前回の事件は、令和のねずみ小僧ならぬ、ねずみ男を名乗ったジャーナリスト、新正誠が犯人でした。
被害者は、談合を行なった県議会議員と手抜き工事を行なった建設会社の社長。
新正の親は手抜き工事のせいでトンネル崩落の事故に巻き込まれ死んでいました。
森野は以前のように、事件を解決できるようになってきたけれど、ミコのほうはまだまだ回復できていないような気がする。実際、文章を書けていないのだから。
さて、第10話は、6月21日(金)よる9時から放送されます。
そこで、この記事では気になる『イップス』最終話のあらすじと感想を、ネタバレありで解説していきます!
この記事にはネタバレの要素を含みます。まだご視聴なさっていない方、ネタバレNGな方はご注意ください。
『イップス』最終話あらすじ
両親の墓参りに訪れた黒羽ミコ(篠原涼子)。すると、お墓には母親が大好きだった『締美屋』の大福が供えられていた。
同じころ、事務員・久保碧(祷キララ)が自宅アパートで死亡しているのが発見される。ジャーナリスト・新正誠(野村周平)が撮っていた写真に黒羽慧(染谷将太)と碧が接触する姿が映っており、胸騒ぎを感じた森野徹(バカリズム)は碧の自宅に急行していたが、到着前に胸に十字架が刺さった状態で殺されていた。遺体の上には犯行声明文があり、そこには「8年前湯上幸を殺したのは私だ。もう諦めたのか?」と記されていた。久保碧という名は、ミコが書いた小説『歪な十字架』の中で、湯上幸の次に殺害される登場人物と同姓同名。犯行の手口から8年前と同一犯で間違いがなさそうだが、湯上が殺された時にはこんな声明文はなかった、と不審を抱く森野。そんな森野の横で、後輩刑事の樋口一之(矢本悠馬)は、「犯人は8年前の犯行時に自分ではなく異口治(モロ師岡)が犯人として逮捕されたことで悔しくなり、アピールしたくなったのではないか」と推察する。
森野は以前から情報を知りすぎていた慧のことを疑っていた。ミコに連絡を取り、慧の居場所を尋ねると「今夜慧を食事に誘ったから会うかもしれない」と教えられ、森野たちはミコの実家へと急ぐ。そこで森野たちは、碧が殺されたこと、彼女の胸にも十字架が刺さっていたこと、そして今朝、碧から慧に「今からすぐ会えませんか?」というメッセージが送られていたことを伝える。さらに森野はミコに「黒羽慧を容疑者として追っている」と明かす。当然ながら慧をかばうミコだったが、森野・樋口と話している最中に家の中で何かを見つけてしまい……。
引用:イップス公式サイト
久保碧なんて、珍しい名前だと思うのだけれど、よく同姓同名の人がいたなって思ったのよね。
慧は、何か秘密を持っているのかな?うーん、気になる!
『イップス』最終話ネタバレ感想・考察!
今回は、最終話。
歪な十字架模倣事件の犯人が、必ず最後までに、わかることになっている。
しかし、いったい誰なのか全くわからない。
『歪な十字架』模倣事件
- 正式な事件の名称は、「柿森スナックママ殺人事件」
- 8年前の事件。
- 都内柿森市のスナックが殺人現場。
- 被害者は、そのスナックを経営していた30代の女性、湯上幸。
- 被害者の胸に十字架が刺さっていたというショッキングな事件。
- 被害者の名前が『歪んだ十字架』の中の、一人目の被害者と同姓同名で、歪な十字架が胸に刺さっていたという共通点。
- このことから、ネットやゴシップ雑誌では『歪んだ十字架』模倣事件と言われるようになりました。
- この事件の担当刑事は森野徹でした。
- この事件の犯人として、異口治が逮捕されたが、冤罪です。
自分の父親を冤罪で逮捕されてしまった、異口治の息子坂浦猛は森野を誘拐した罪で服役中。
「僕の家族は警察によって無茶苦茶にされてしまったんだ!」と坂浦は叫びました。
そして、この事件がきっかけで、イップスになってしまったことが判明したミコと森野。
「とりあえず、この事件の真犯人見つけちゃう?そしたら前に進めるかもよ。」とミコは森野に提案しました。
第二の殺人事件
女性が自宅玄関で殺されています。
事務職員で25歳。
胸に十字架が刺さっています。
更に、この女性の名前は久保碧といって、『歪んだ十字架』に出てくる二人目の被害者の名前と同姓同名でした。
その事件現場へ、ミコの弟の慧がやってきたのです。
慧は、これはまずいと、自分が来た痕跡を消して、立ち去りました。
墓参り
一方、お母さんの命日ということで、花を持って墓参りに来ていたミコ。
すでにお供えされていた豆大福を見たミコは、慧の子供の頃を思い出しました。
お供えすると、最近はカラスが来ちゃうよ。
だけど、ミコのおかげで、ちゃんと墓参りに来るようないい子に、慧は育ったんだね。
すぐメソメソして、泣くとキッチンの脇に、扉が付いていて隠れられるスペースがあり、そこに入り込む慧のことを。
そして、墓参りに行くときはいつもこの豆大福を備えていたことも思い出しました。
慧は慧で、自分が生まれた時にお母さんが死んでしまったことと、
さらにミコに自分の世話をさせてしまったから、ミコが小説家デビューするのが遅れたと、申し訳なく思っています。
ミコはお供えの豆大福を見て食べたくなり店まで行って買いました。
慧に接触しようとする警察
殺人現場から立ち去り、自分の事務所へ帰ろうとする慧でしたが、すでに警察が張り込んでいて入れない。
仕方なしにミコがいる実家へ向かいました。
豆大福を持って、帰宅したミコ。
するとそこへ、森野と樋口一之が訪れました。
慧はどこにいるのかと尋ねる森野たち。
本当に何も知らないし、慧が人を殺すわけがないとミコは言いました。
しかし、慧が怪しい理由をとうとうと述べていく森野。
- 慧は、8年前の事件について、警察内部のことしか知り得ない情報を知っていた。
- 異口治に接見した。
- 森野も8年前の事件を調べ直していて、自分なりに犯人像を考えてみると、執着性、完璧主義、歪んだ愛情といった答えを出しました。
- そして、その犯人像が慧に当てはまるというのです。
気が滅入りそうなミコ。
ミコは森野たちと座っていたテーブルから離れてキッチンの方へ行ってみた。
すると、なんと子供の頃、慧がよく隠れていた場所に慧がいるではないか!
何かを察した森野は、ミコがいるところまで行ってみた。
明らかに慧がいるのがわかったはずなのにスルーしました。
そして、樋口がミコを警察に連れて行こうとした時に、慧は出てきました。
慧が持っていた靴に血がついていたのが証拠になると主張する樋口。
だがそれは、ただ単に流れていた血を踏んだだけだと慧は言いました。
慧が久保碧のところへなぜいったかというと
手紙が来て、それには久保碧という名前と住所が載っているだけだった。
しかし、胸騒ぎがしたので訪ねて、「何か変なことがあったら連絡くださいと名刺を置いていった。」
すると数日後、ショートメールが来たため、行ってみるとすでに死んでいた。ということらしい。
明らかに慧は、はめられてるよね。
しかし、慧にアリバイがあることを思い出したミコ。
冒頭でお墓に備えられていた豆大福だ。
あれは明らかに慧が備えたものだったし、お店は現場からは遠く離れているお店の人に聞けば確かに買いに来たことを証言してくれるでしょう。
お墓参りに行っていて、アリバイができてよかったね。
犯人は樋口!
アリバイがあっても慧を強引に警察に連れて行こうとする樋口。
何か怪しい。
そこへ、酒井純平から連絡が入りました。
「犯人がわかりました。」と森野は言いました。
「犯人がわかったって、誰ですか?」と速攻で聞く樋口。
「お前だよ。」と速攻で返す森野。
森野と樋口の掛け合いが、コントっぽくて、ちょっと笑えた。でも、樋口が犯人なんて全くノーマークだった。
イップスの症状が出ない森野
森野は、樋口に「本当に俺のことを疑ってるのですか?」と聞かれても、今までなら、イップスの症状が出ていたのに、今回は出なかった。
今までの数々の事件を思い出したミコの気持ちわかる〜。だって、もう同志みたいなもんだもんね。
樋口もミコの家に入ってきて、樋口の部屋の様子を写真で見せました。
樋口の部屋は、壁に事件の写真などを貼って、相当気持ち悪い。
その樋口の部屋から犯行に使われた凶器のナイフが発見されました。
何故、森野は樋口が怪しいと思ったのかというと、8年前に逃げ切った犯人なのに、「自分以外の人を逮捕されて、悔しかったのではないですか?」と樋口が言ったことが引っかかったからでした。
久保碧の死亡推定時刻は11時から11時30分の間。
森野の前に現れたのは12時10分。
凶器を安全に隠せるのは自宅だと考えて、隠したに違いないと思って、酒井に探してもらった、というわけです。
森野がここに来たのは、酒井たちが凶器を探している間の時間稼ぎだったのです。
だから、最初から慧ではないとわかっていながら、わざと色々と慧に聞いていたのです。
森野は、犯人像のところで、相当突っ込んで慧について失礼な言い方していたのに、そのことは申し訳ないと思わなかったのかな?
さて、動機は?
樋口は、森野に認められたかった。
樋口曰く、「森野さんと同じ部署に配属されてから、頼られたことなんか一度も無かったので、なんかもうだんだん腹が立ってきて、この人を見返したい、認められたいって思うようになりました。
森野さんが唯一認めてるのって、ミコさんの小説だったから、この小説を真似したら面白そうだと思って、もう、同姓同名の人を見つけたときはめちゃくちゃテンション上がりました。
湯上幸を殺して、森野さんが解決できなかったら俺の勝ち。
ドキドキしたなあ。
でも自首しようとしたんですよ。
だって俺が犯人だってわからなかったら森野さんだって認めようがないでしょ?
なのに、異口治が逮捕されてしまって。
湯上幸が警察のお偉いさんの誰かの愛人ということで、捜査が長引けば不倫が世間にバレてしまうということで、異口を脅して供述させたらしいですよ。坂浦君だってかわいそうだね。俺だって自供できなくなったし。」
樋口は酒井に連行されていきました。
樋口の動機は全く理解できないけど、だけど、自分だけでなんでもやってしまうのではなくて、多少は分担しながら仕事をやった方がいいということなのかなと、思いました。
最後の事件は倒叙式ではなかったのね。でも樋口が犯人だったなんて、びっくりだったわ。
後日、釈放された異口治が、自分の息子の坂浦に面会に行った。
泣いている異口と、無言で頭を下げる坂浦。
5年ぶりに新作を書こうともがくミコ。
事件現場にとりあえず行っている森野。
みんな前を向いている。
『イップス』最終話ネタバレあらすじと考察!ついに絶不調コンビが歪な十字架模倣事件の謎に迫る‼︎のまとめ
- 8年前の『歪んだ十字架』模倣事件は慧が色々と事件について知っていたので、疑われていた。しかしそれは、ミコが自分が書いた小説のせいで事件が起こったのではないかと、苦しそうだったから少しでも助けたかったくて調べていたのだ。
- 犯人がこの度残した声明文に対して樋口が、「湯上さんを殺した時に別の人を犯人にしたりして、悔しかったから声明文を残したのではないか」と言ったことに対して、森野は違和感を持ち、樋口を調べ始めた。
- 慧を引き続き調べるふりをして、ミコや慧に色々と質問していた。
- 実は、慧に色々聞いている間に、酒井たちに樋口の部屋を調べてもらっていた。
- そして、殺人で使われた凶器のナイフが樋口の部屋から出てきた。
- 樋口の動機は実に身勝手なものだった。
これでイップスも終わりです。
みんなとりあえずは、前を向いて歩き始めていると言ったところで終わりました。
私たちも、せいぜい、もがきながら生きていきましょう!