第8話では、高校生の栗本颯ら少年4人が強盗致傷の罪で逮捕され、颯の両親が神波に相談。
検察官の藤吉伸は、闇バイト組織の元締めであるキングを逮捕するため、少年たちが闇バイト組織から指示があったように仕向ける。
しかし、被害者である橘清美は、裁判で颯と面識があったことを明かし、自身の戸籍偽造の罪を告白してまで、颯の無罪を主張。
神波の熱意あふれる弁護や清美と颯の深い信頼関係に、裁判員裁判で感動的な展開になり、颯の無罪を勝ち取ることに成功。
裁判後、粒来が大草圭子法律事務所に現れ、謎めいた言葉を残して去っていくが…。
キングが逮捕され、粒来は都合悪いことがあるのかな…?
あっちってどこ⁉
この記事では「モンスター」第9話のあらすじと感想を、ネタバレありで解説していきます。
この記事は、ネタバレの要素を含みます。
まだ内容を知りたくないという方はご注意ください。
『モンスター』第9話あらすじ
逮捕された闇バイト組織のキングと粒来(古田新太)の接点が気になる亮子(趣里)は、ある日、仕事を休んで片田舎にある美術館へ向かう。
そこには、かつて世間を騒がせた「呪いの絵」が展示されており、作者もタイトルも分からないその絵画の前には、一人の男(近藤芳正)が座っていた。
男によると、この謎の絵画Xは、23年前にゴッホの『ひまわり』の連作として見つかり、世紀の大発見だと騒がれるなか、当時IT長者だった成沢大輔(渡邊圭祐)が、画商の岡村洋一郎(松田陸)から過去最高額の140億円で買ったという。
しかし、しばらくすると今度は贋作を疑う声が沸き起こり、成沢は、絵を手に入れた経緯を頑なに明かそうとしない岡村に不信感を抱き、訴えを起こすことに。
同じ頃、大草圭子法律事務所では、杉浦(ジェシー)が亮子のデスクに残されていた一冊の事件ファイルを読んでいた。
そこには、今まさに、亮子が美術館で男から聞いた話が記されていて、圭子(YOU)によると、訴えられた岡村は当初圭子に弁護を依頼したものの、開業直後で手一杯だった圭子は、元同僚の神波春明、つまり粒来に依頼を託したのだという。
そして、粒来と岡村が圭子の事務所で初めて顔を合わせたその日、部屋の片隅には当時7歳だった亮子もいて…。
引用元:『モンスター』公式サイト
神波は闇バイト組織のキングと粒来の関係を追い、片田舎の美術館で謎の「呪いの絵」の話を聞く。
この絵は23年前、IT長者・成沢大輔(渡邊圭祐)が画商の岡村洋一郎(松田陸)から140億円で購入後、贋作疑惑で騒動になったものだった。
一方、大草圭子法律事務所では、粒来が過去に贋作疑惑の事件の担当していたことが明らかに。
圭子の事務所で粒来が岡村と初対面した日に、当時7歳の神波も現場にいて…。
粒来の失踪とキング、贋作疑惑の絵画…。
どう関係があるのだろうか?
子ども神波も再び登場!
粒来が悪いことに関わってないといいな…。
『モンスター』第9話ネタバレあらすじ・感想
今回は粒来の過去編ですね。
粒来は一体どんな手腕を見せるのでしょうか。
異色の弁護士・神波亮子が繰り広げるリーガルドラマの第9話スタートです。
ゴッホの呪いの絵
神波は粒来とキングの接点について考えながら物思いにふけっています。
事務所で、ある事件ファイルをながめ『四季の森美術館』に目を付けます。
大草が出勤したところで、突然今から休みをもらうと言いだし、神波は帰宅。
杉浦は、神波がその時に見ていた事件ファイルに目をやると、平成13年に起きた損害賠償請求事件に関するものだった。
今日は過去の事件ファイルに関する話なんだね。
23年も前の事件だから、粒来の過去に関係があるのかな。
神波が向かったのは、四季の森美術館。
ひまわりの絵を見ている一人の男(近藤芳正)の横に座り、一緒にその絵を見ます。
作者もタイトルも不明である絵だが、昔世間を騒がせ、裁判沙汰になったこともあり、『呪いの絵』と呼ばれているというのです。
の、呪いの絵~⁉
神波が「この絵に何があったのか?」と男に聞くと、「男は呪われても知りませんよ。」と冗談のように笑い、この絵の過去について話し始めました。
この絵は23年前にゴッホのひまわりの絵の連作だと発見されて、世界中で大騒ぎとなり、当時IT長者と言われていた成沢大輔(渡邊圭祐)が、140億円で購入した。
ところが、購入後まもなく、この絵は贋作ではないかと世界中で話題になってしまい、売り主である画商の岡村洋一郎(松田陸)が訴えられてしまう。
訴えられた岡村は大草圭子法律事務所に相談する。
粒来先生のことだ!
そして、その打ち合わせに来た粒来の横には、当時7歳の神波の姿があった。
いつも父の仕事姿を見てたんだね♪
ゴッホの贋作騒動!
粒来と画商の岡村が面会を行います。
市原重光という画家がおり、実力を評価されることなく亡くなってしまったのであったが、妻で修復師でもある詩織が市原のアトリエを整理しているところに、この絵が発見された。
この絵を見つけ、詩織が修復した後、画商である岡村に相談。
この絵を見た岡村はゴッホの作品ではないかと話し、詩織も間違いないと思うと答えます。
1人目の鑑定士はゴッホである可能性が高いと判定します。
岡村さん、目がバキバキ!
続いて、国立文化美術館に向かいます。
どこから手に入れたかは明かさない岡村ですが、ゴッホの回顧展を控えた美術館にとって、この絵は必要ではないかと訴えかけます。
美術館は海外から借りる予定であったこの回顧展の目玉となる絵が借りられなくなり困っていました。
国立文化美術館に展示されたことで、その絵は世間から大きな注目を集めます。
そして、そこに飛びついてきたのが成沢でした。
岡村は言葉巧みに価格を釣り上げ、成沢に絵を売ることに成功します。
なんと金額は140億円。
絵の購入で、成沢自身も、ますます世の中から注目をされていたところでしたが…
その後、贋作ではないかという声が世界中で上がってしまう。
日本のメディアの中でも、永山淳之介教授がテレビに出演し、これは贋作だと言い放ってしまいます。
さらに、世間ではこの絵を修復したのは誰なのかということ注目が集まる…。
詩織は、世間に自分が修復したことは知られたくないと言います。
特に永山教授には絶対に知られたくないと。
市原が美術界で評価されてされなかったのは永山教授に嫌われていたからである。
嫌われた経緯は、以前詩織が教授から交際を求められたのを断ったことがあり、詩織が市原と結婚したら、永山は市原の絵を批判するようになったそうだ。
美術を自分の思惑だけで振り回しているね!
岡村はこれから交渉が不利になっても詩織が修復したことは控えたいと粒来に頼む。
さては、惚れてるな…。
当時、大草圭子法律事務所に出入りしていた神波は岡村の相談を盗み聞きしていた。
そして、六法全書も普通に読んでいた。
再び、過去の話に戻ります。
成沢と弁護士が購入代金の返還を求めてくるが、粒来は売買誓約書を出して拒否をします。
しかし、成沢は岡村が「絶対本物だから。」と言ったから、買ったと言い出します。
そして、酒の席で『100%本物である。岡村洋一郎』とふざけて書いたコースターを出してきて、これが契約になると責める。
「ばかな…。」と落ち込む岡村に粒来は「ほんと、ばかなことしましたね。」と返します。
さらに、机の下に隠れていた7歳の神波にも「ほんと、ばかなことしましたね。」と言われてしまいます。
7歳なのに神波節炸裂~!
今の神波はやっぱり粒来がルーツなんだね。
成沢と永山がバーで密会。
永山が「寄付のほう頼むね。」と成沢にお願いしているようだ。
その会話を粒来が聞いていて…?
テレビでは今度は匿名だが岡村が悪徳の画商であると評判になっています。
世間の注目はコロコロ変わるね。
大草は粒来を心配するが、粒来は「面白くなってきた。」と楽しそうに答えます。
ここからどう展開していくんだろう!
粒来の大逆転劇!
岡村のもとに「成沢さんから借りてきた。」と粒来が絵を持って訪れます。
一体、何のために借りてきたのか…?
粒来はどうやって借りてきたのか、神波目線も入りながら真相が明かされます。
粒来は成沢に絵を貸して欲しいと依頼をするが、当然軽くあしらわれます。
しかし、永山教授が成沢から多額の寄付を受け取り、その見返りとして美術界の情報を成沢に売っていたことを公表し、永山教授の名誉を失墜させることもできると話す。
そして、絵を本物か偽物かではなく【新たな価値】を粒来が上書きするという。
粒来の思惑どおり永山教授は世間からバッシングを受け始め、同時に絵が街なかに展示されることになります。
そして、絵に関するメッセージ性のある動画を街中で流し、街中の人の声は絵に対して前向きなコメントが聞かれるように。
さらに、成沢のライバルである起業家がテレビで「絵を200億で売ってほしい。」と言い出します。
人脈すごいな~。
本物かどうか分からないということに200億の価値をつけ、成沢は訴えを取り下げることとなった。
親子で真実を見つける
現在に戻り、神波は男に修復師の詩織のその後を聞きます。
神波は岡村は市原の絵が好きで、詩織の修復の技術も世に出したかったのではないかと男に話します。
そして、粒来に同じことを言われたのを思い出しました。
なんと、この男は画商の岡村だったのです。
関係者の誰かな~とは思ってはいたけど…。
そして、岡村も当時7歳だった神波だということに気付き、笑いあいます。
しかし、『呪いの絵』と言われだすのは話の続きがあったのです。
成沢は海外のVIPを招いて絵の展示会とパーティーを盛大にやると発表するが、その夜自身が運転する車で事故にあい、即死してしまう。
そして、成沢はこの絵を手に入れた時から業績が下降していたという。
絵の引き取り手もなく、200億の価値がついた絵も一瞬で0円、もしくはそれ以下の価値になってしまった。
さらに、詩織とも連絡がつかなくなり、うわさも聞かなくなってしまいました。
神波は詩織の話を聞き、真実を推理し始めます。
市原は修復の技術もあり、ゴッホの技法を熟知していたのであの絵を描いたのは市原なのではないか。
そして、岡村の詩織への好意を利用して、ゴッホの絵として世に出した。
100億のために。
今回のモンスターは詩織だったのね!
自分は騒動に巻き込まれずにすんだなんて…。
女って怖いね。
粒来は群馬にいる?
四季の森美術館の帰り道に杉浦から着信が。
なんと、さっき神波指名の問い合わせがあった女性が事務所に来てしまったというのです。
杉浦が「妊婦さんだし、群馬から来たから帰ってと言えない。」と伝えると、
神波は群馬ということに反応し、事務所に帰ることにします。
岡村が14年前にトラブルに巻き込まれた群馬の知り合いに粒来を紹介した話を聞いていた。
そして、城野からキングが群馬出身という情報も手に入れた。
神波は事務所に戻り、依頼者の女性の話を聞くことに。
15年ぶりに村に帰ったら村全体が元気がなく雰囲気が変わっていた。
村に産廃処理場の『サカミクリーン』ができていてそのせいではないかと話す。
産廃処理場の『サカミクリーン』には粒来が関わっているようだ。
もしかして、また親子対決が見れる⁉
神波がんばれ、リベンジだ!
『モンスター』第9話ネタバレあらすじと考察!父、また失踪?ついに過去が明かされる!まとめ
今回は粒来の見事な手腕が炸裂していました。
そんな粒来を近くで見ていたから神波は裁判に強いんですね。
- 逮捕されたキングと粒来の接点が気になる神波は、仕事を休んで四季の森美術館へ向かう。
- 世間を騒がせた『呪いの絵』が展示されていて、絵画の前には、一人の男(近藤芳正)が座っており話を聞くことに。
- 23年前にゴッホの『ひまわり』の連作として見つかり、世当時IT長者だった成沢大輔(渡邊圭祐)が、画商の岡村洋一郎(松田陸)から140億円で買った。
- 贋作を疑う声が沸き起こり、成沢は、絵を手に入れた経緯を頑なに明かそうとしない岡村に不信感を抱き、訴えを起こすことに。
- 訴えられた岡村は当初大草に弁護を依頼したものの、開業直後で手一杯だったので粒来に依頼を託したのだという。
- 粒来と岡村が事務所で初めて顔を合わせたその日、部屋の片隅には当時7歳だった亮子もいた。
- 絵は亡くなった画家の市原のアトリエで発見され、妻で修復師の詩織が修復して岡村に託した。
- 粒来は世間からの絵のイメージを200億に上書きし、成沢は訴え取り下げた。
- 成沢は突然事故で亡くなり、絵の引き取り手もなく『呪いの絵』と言われてしまう。
- 絵はゴッホではなく、市原が描いたものと神波は推理する。
- 粒来の接点が群馬にあると神波は考える。
- 粒来が関わっていると思われる相談を神波は受ける。
次回から、最終章突入⁉
待ち遠しい~!