2024年1月14日にTBSの日曜劇場でスタートした「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」(大島里美さんオリジナルストーリー)が、いよいよ最終回をむかえます。
第9話、俊平と響は、やっと向き合うことができました。
晴見フィルは仙台オケフェスに、シューマン先生の「ライン」で参加します。
俊平の思い入れのある曲です。
ここからは、3月17日放送の最終回のあらすじと感想を、ネタバレありで詳しく解説していきます。
ネタバレが含まれますので、まだ内容を知りたくないという方はご注意下さい
『さよならマエストロ』最終回のあらすじ
音楽を通して5年ぶりに心を通わせた俊平(西島秀俊)と響(芦田愛菜)。
雪解けした2人の様子に、海(大西利空)も大輝(宮沢氷魚)もホッとする。一方、晴見フィルは仙台のオケフェスに向けて遠征資金集めに奮闘する。
そんな中、蓮(佐藤緋美)は古谷(玉山鉄二)と大輝と共にあるところに向かっていた。そこでの予想外の行動に突き動かされた団員たちは、晴見フィルが存続する方法がないのか模索し始める。 その折、俊平は志帆(石田ゆり子)のもとを訪ねていた。
響と和解したことを伝える俊平。そこで正直な気持ちを伝える…その矢先、ドイツのシュナイダー先生が倒れたと連絡が入る。
さよならマエストロ公式サイト
音楽家としてシュナイダー先生からもっと学びたいと思っていた俊平は悩む。しかし、晴見フィルにとって命運をかけた最後の公演を控えていて…
俊平は志帆にどんな正直な気持ちを伝えたのでしょうか、、
そして俊平は、何かしら決断を迫られそうですね。
早く見たいけれど、最後かと思うと寂しいです、、
『さよならマエストロ』最終回のネタバレと感想
俊平と響が和解した翌日の朝、海が起きてくると2人がフレンチトーストと格闘する姿がありました。
海はとても嬉しそうに見つめます。
響が出社の途中で会った大輝も、響の変化に気づいた様子で「ふ~ん。」
遠征費用のために!
古谷は遠征資金捻出のために募金活動をしますが、なかなか思うようには集まりません。
そこに蓮から連絡が入り、「エフエムするが」のディレクターを紹介してもらえることになりました。
ディレクター役で「小田井涼平」さん登場です!
古谷・大輝・蓮の3人でスポンサーのお願いをしましたが、かつて蓮がMCを務めたレギュラー番組を突然降りて番組が終わったという過去があります。
「今さらどの面下げてってかんじですよね。でも、お願いします!」
頭を下げる蓮を見て古谷と大輝も「お願いします!」と頭を下げました。
以前の蓮くんだったら絶対にしませんね。
結果は断られてしまいましたが、うたカフェでその話しを聞いたメンバーは蓮の行動に感動し、案を出し合いました。
「地元企業が何十社かスポンサーになってくれたら可能性がある、今度のフェスのコンペで優勝すれば話題になる」と瑠季が言うと、大輝も「できますよ、うちのオケにはマエストロがいるんですから!」
みんなで一斉に「お願いします!」と俊平に頭を下げました。
そして遠征費用を心配する二朗は、使わなくなった楽器を売ったお金を古谷に渡しました。
「俺の愛する楽器達み~んなお嫁に出しちゃった、ハハ。瑠季ちゃんに仲人してもらってね。」
二朗はクラリネットだけを残しました。
響が家に帰ってくると、「今夜はシュネッツエルの予定」と俊平のメモがありました。
響はブラートカルトッフェルンの準備をします。
シュネッツエルはドイツ版トンカツ、ブラートカルトッフェルンはジャーマンポテトだそうです。
俊平と響が作ったものに海は少し不服そうですが、作った2人は褒め合っています。
前に進む俊平と志帆
俊平は志帆を訪ねました。
徹夜で完成させたキャンパスには、素晴らしい富士山の姿が描かれていました。
俊平は志帆と出会った時のことを話し出しました。
俊平はドビュッシー先生の「海」をやることになったが、イメージが湧かずに悶々としてカフェに入った。
志帆は作品を先生にボロクソ言われて、やけになってグラス片手に「La Mer」(海)というシャンソンを歌っていた。
で、名前が「海」くんなのかな?
俊平は5年間放っておいた離婚届を持ってきていました。
「志帆と結婚して家族ができて、僕は幸せでした。今まで本当にありがとう。志帆らしく自由に生きて下さい。」
そして、響がバイオリンを弾いてくれたことを伝えると、志帆も泣きながら喜びました。
飲もうとした紅茶を俊平が離婚届にこぼしてしまい謝ると、志帆が言いました。
「大丈夫よ、予備いっぱいもらってきてあるから、フフ、、」
俊平はそのことを古谷に報告しました。
そして夏目家でも4人揃って話し合いました。
響が心配そうに海を見ますが、海は「誰かに何かあったらこうやって集まればいい、そういうスタイルがうちの家族には合っている、それに、ぺーと姉ちゃんが仲直りしたならそれでいい」と言います。
響が「今までごごめんね」と言うと、「本当に世話がやけました!」と海。
海くん、大人というか、ほんとにいいやつ!
志帆が、ウィーンの大学の冬休みどうなっているのかと聞くと、俊平は「連絡するの忘れてた!」と。
3人は「はあ~⁈」
響が「ずっと無断欠勤してたってこと?」と聞くと「そんな気がする、、」と俊平。
ウィーンの大学からのメールをチェックすると、
「心配してくれてる、、怒ってる、、すごく怒ってる、、」
3人はあきれ顔です。
俊平はウィーンの大学を辞めて近くで暮らすと言いますが、今後の仕事や生活費のことも全く考えていませんでした。
志帆が、「やっぱりマネージャーがいないと生きていいけないのね、、」とつぶやくと、鏑木が登場して言いました。
「俊平さん、大事な話しがあります。シュナイダー先生が倒れました。」
俊平の葛藤
鏑木は、危険なが状態が続いていたが意識は取り戻したと、しかしシュナイダー先生の年齢を考えると何があるかわからない、ドイツにいくならすぐにチケットを用意すると言います。
俊平が「今は行けない」と言うと、鏑木は帰って行きました。
その鏑木の残念そうな後ろ姿を響が追いかけました。
鏑木は響に、本当はドイツに行ってほしいと思っているが「俊平さんの人生は俊平さんのものだ、この町にいる俊平さんはすっごく幸せそうな顔をしている」と言いました。
晴見フィルのメンバーはそれぞれ練習を重ね、最後の練習は近藤の会社の倉庫に集まりました。
俊平もやってきて指揮棒を振りますが、どこか集中していない俊平をメンバーも心配します。
天音が、俊平にとって「ライン」はどんなイメージかと聞きました。
俊平は、希望だと言いました。
海外に渡りこの曲を勉強していた若い頃、何もかもが足らない自分なんかが指揮者になってはいけないのでは、、とシュナイダー先生に聞くと、「音楽を愛してるんだろ?だったら、自分の歩調でゆっくり歩みなさい。」と言われた。
そして俊平にとっては、この曲は朝の光だと言います。
夜中に悶々と悩んでいても、夜が明けて外に出て冷たい空気の中朝の光を浴びていると、「生きてていいんだって思えてくるでしょ?」「そんな僕らに降り注ぐ暖かい光、希望をくれる曲です。」と。
俊平さんにとって、シュナイダー先生は特別、、
その後、響は大輝にシュナイダー先生が倒れたことを話し、響は俊平をドイツに行かせたい、大輝は俊平の指揮でオケフェスで優勝したいというそれぞれの思いから、意見が食い違ってしまいます。
いよいよオケフェスへ!
翌朝、オケフェスに向けて出発しました。
現地に到着し、古谷は夕飯まで自由時間と言い、受付の手続きに行きました。
そこへ俊平の携帯にシュナイダー先生から電話があり、話し終えるとため息をついています。
メンバーも気にして見ているね、、
その時係員が、音楽祭の主催の柳田先生が挨拶をしたいと言っているからと、俊平を呼びにきました。
係員役、「麻丘真央」さんです!
夕飯の時間になっても、柳田先生につかまっている俊平は現れません。
メンバーは俊平の話題になりました。
近藤は、本当にこのまま俊平を引き留めていいのか、たまたま晴見フィルにきたが、現役だったら自分たちのオケで振るなんてありえない、「いいのかよ、草野球チームが大谷翔平囲っちまって」と言います。
蓮は、俊平が晴見フィルで一緒に挑戦することを選んでくれたのだから、それに応えたいといいます。
菜々は、俊平が音楽は上手な人達だけのものじゃないと教えてくれた、私たちとだっておもしろいことができるといいます。
瑠季は、行ってほしいと言います。
俊平が違う自分を引き出してくれて、自分が奏でた音に驚いて嬉しかった、自分が好きになれた、「私も全然違う夏目さんが見たい、もっと凄くなった夏目さんの音楽を聴きたい」と言いました。
古谷は、「もらったものが多すぎて、、僕らに返せることがあるとしたら、夏目さんの背中を押すことぐらいじゃないのかな、、」と。
天音は「嫌だ!」と、まだ教わりたいことがいっぱいあると言います。
大輝は「俺は、、わかんないよ。夏目さんには世界で活躍してほしいし、ずっと一緒に演奏もしたい!」と。
そこへ、大輝と喧嘩別れのようになってしまったが、きちんと説明したいと響がやってきました。
響はみんなの前で正座して話し始めました。
父は天才でも完成品でもない、指揮者の世界ではまだ若手のひよっこでこれからの人。
それなのに、自分が時間を止めてしまった、これ以上のんびりさせたくない、落ち着かせたくない、叩き起こしたい。
父にとって、憧れのオーケストラと音を奏でる時間は、とても難しくてワクワクするような挑戦、オオカミの口に飛び込むような挑戦になる。
「思いっきり飛び込んでほしい。だって、指揮者はパパの人生そのものだから。」
メンバーの決断
翌朝、大輝と響は仲良く海を見つめた後、手をつないで走り出しました。
俊平がリハーサルの時間に遅れて到着すると、誰もいません。
志帆と海が来て、みんなはリハーサルをボイコットしてバスで帰ったと言います。
「さあ、あなたも帰るのよ」と、訳がわからないまま連れて行かれると、、
♪皇帝円舞曲が聞こえます。
晴見フィルの演奏で天音が指揮棒を降っています。
古谷が俊平を見つけ、「いい演奏でしょ?夏目さんがいなくても、本番は僕たちだけでやります。」と言い、
「これは晴見フィルの総意です。マエストロ、あなたをクビにします!」「マエストロは、世界に羽ばたいてください。」と泣きながら言いました。
古谷さん、本当は、俊平が大好きで一緒に演奏したいと言う気持ちが伝わってきます。
演奏が終わり、近藤が「晴見フィルは俺が責任もって続けるから心配するな」と言うと、瑠季が「逆に心配」、近藤は「あ~ん?」
蓮が最強のコンマスが入ったから大丈夫と言うと、響がバイオリンを手に登場し「留守は私が預かります」と、にっこり。
とにかく私たちがマエストロに言いたい事はと瑠季が言うと、全員で「Bocca al lupo!」
オオカミの口に飛び込め!でしたね。
そして俊平の決断!
俊平は「本当に楽しかったんです。皆さんと音を出して、久しぶりに家族と過ごして。だから、まさかクビになるとは思いませんでした。音楽は人の心を救うことができる。この3ヶ月心を救われたのは僕の方でした。」
「アパッシオナート、皆さんの情熱が僕にもう一度音楽の喜びを思い出させてくれました。」
そしてオオカミの口に飛び込んでくると言いました。
最後に俊平が指揮を振ります。
志帆が襟元を直してあげました。
いつものようにお守りの懐中時計を譜面台に置いて、演奏開始です!
♪交響曲第3番「ライン」
今までの出来事が次々と思い出されます。
みんなを見ながら指揮をする俊平さんは、ほんとうに楽しそうで素敵です。
鏑木が飛行機の時間に遅れるからと、慌てて俊平を連れて行きます。
響たちは笑顔で手を振り、送り出しました。
「さよなら、マエストロ!」
『さよならマエストロ』最終回のネタバレあらすじと結末の考察!俊平の決断は⁈まとめ
やはり、タイトル通りでした。
ただ、最後の最後に俊平は言いました。
「必ず帰って来ます」と。
続編、期待しちゃいましょう!